寒の丑紅

〓寒の丑紅〓
寒の入り後の最初の丑の日！今年は・一月十日が口紅の日という事です。
江戸時代よりこの日に口紅を新調する！という行事があり、
口紅を新調すると良縁に恵まれると言い伝えがありました・・・
骨董品屋でたまに見掛ける二段、三段重の〓紅皿〓は口紅を乗せる皿！
紅は高貴な女性しか買えない高額なものだった為、庶民は他の物で代用した程の憧れの一品。
計り売りされるその紅は何故か玉虫色で！(画像トップ)
重ね塗りなどで濃淡を付け、その上に椿油で艶を出しす。
現代の色調とはちょっと異なるものの
顔の印象が紅一筆で明るくなり綺麗に涼やかに見えるのは変わりなく。
いつの時代の女性も自分をいかに美しく魅力的に、好印象を持たれるかを考えて、
何よりも自身のウキウキ感を楽しんでいたに違いない。
紅を筆で挿すその行為は何か色気を感じます。